|
ソフトウェア開発 |
|
●開発プラットホーム
昨今、ソフトウエア開発の土壌は大胆な変革を見せています。多様なOSの出現、開発言語
の多様化、通信プロトコルの多様化など、急速に範囲は拡大しました。その中で注目されてい
るのは、主にUNIX系のOSです。これまでUNIXとは縁が薄かった商用OSがベースをBSDにした
り、Linuxの様々なパッケージが販売されたりと、UNIX系ソフトウエアは着実に市場に広がっ
ています。
UNIX系のOSは歴史も古く、既に30年以上を経過しています。その基本思想は非常にシンプ
ルでありながら多様な構成が可能です。またUNIX系のOSはオープンソースなどにより利用コ
ストが大幅に下がりながら、性能は着実に向上しています。そのため、ソフトウエアの開発プ
ラットホームとして今後も更に市場が広がることが予測されています。
サンビットシステムは当初から、UNIX、BSDなどUNIX系と言われるOSを中心としてシステム
開発を行っています。また、この他にもデスクトップシステム用のOSや、組み込みシステム向
けOSなど、ニーズにマッチしたプラットホームによる開発を行います。
●開発分野
ネットワークサービスの裏側でアプリケーションを支える仕組みを開発することを中心に、
様々なソフトウエアを開発しています。例えば、WEBサービスを高速化するソフトウエア、メ
ールサービスの確実性を向上するソフトウエアなど、目に見えない仕組みを多く手がけていま
す。特にネットワークサービスの中継を担うゲートウエイ、セキュアなデータ送受を行うプロ
キシ、グループウエアとメーリングリストの連携などに実績があります。
もちろん目に見える部分のソフトウエア開発も手がけています。WEBによるコンテンツ販売
管理システム、ユーザ統合管理アプリケーションなどの実績を持っています。
見えるものと見えないもの、この双方をトータルに考え、ソフトウエア開発を行います。
●セキュリティ
現代のコンピュータシステムは、これまでは想像できなかった危険性をはらんでいます。ウ
イルスなどの危険なソフトウエアがその代表格です。これらが蔓延する原因は、OSを初めとし
て、システム上で動作しているソフトウエアの脆弱性にあります。開発されるアプリケーショ
ンは攻撃されるような脆弱性を含んでいてはなりません。サンビットシステムでは、この分野
にも早期から取り組んでおり、開発するソフトウエアに関しての脆弱性を排除することに細心
の注意を払っています。
また、セキュリティについては、ソフトウエアの見地からのみ対応すれば済む、という問題
ではありません。適切な対策が行われたソフトウエアであっても、運用により危険性を含む場
合も多くあります。これらをトータルで考えた上でのコンピュータシステムをご提供できるよ
う、常に最新情報を把握する努力を行っています。
|
|
ネットワーク・サーバ構築 |
|
●サーバシステム構築
近年のコンピュータシステムは、ネットワークシステムの存在を意識せずに製作することは
ありません。ネットワークシステムは物理的なインフラに加え、論理的な仮想ネットワークに
よる構築も多くなってきました。複雑に進化するネットワークシステムの知識がなければ、効
率的なソフトウエアやシステム開発を行うことはできません。
また、ネットワークを介して提供されるサービスは多様化しています。特にWEBアプリケー
ションの分野は応用システムも多様で、サーバシステムの構築はアプリケーションの重要な土
台となります。更にサーババックエンドに隠れてしまうデータベースシステムや、通信データ
を守るセキュリティプロトコルなども考える必要があります。
サンビットシステムでは、早期からインターネットテクノロジの広がりに対応しながら、サ
ーバシステムの構築を行ってきました。快適なWEBサービスの実現やメールシステムの応用シ
ステムなど、豊富な経験からご提供致します。
●ネットワーク構築
インターネットプロトコル(IP)によるネットワークは、現代のコンピュータネットワークの
中心的存在です。基礎的なプロトコルは既に20年以上も前から運用されてきました。現代では
様々なデータがIPパケットにカプセル化され往来しています。特にストリームと呼ばれるデー
タ群は、既存の通信概念を変革してしまい、電話やテレビもIPに包まれて運ばれる時代になっ
ています。
これらの通信を支えるハードウエアは進化していますが、インターネットプロトコル自身も
同時に成長を続けており、異機種間や、プログラム実装によっては障害が発生することもあり
ます。こういった問題を生じさせないためには、プロトコルに関する知識と経験が重要です。
サンビットシステムは、ネットワークに関わるソフトウエア開発とシステム構築を通じ、こ
れらの経験を培ってきています。また、インターネットプロバイダ業務を通してネットワーク
に対する様々な事例を蓄積したり、IPv6に対応したネットワーク運用により新しい技術の蓄積
も行っています。こうした実績を基礎に、確実なネットワーク構築をご提案致します。
|
|
オープンソースプロダクトへの取り組み |
|
オープンソースソフトウエアは、古典文学や基礎理論のような社会の共有知的財産です。これ
までソフトウエアの知的財産は共有しないことで守られてきた部分が多くあります。しかし
書籍や音楽はどうでしょうか?本を読んで知識を共有すること、音楽を聞いて共感を覚えるこ
とは自由にできます。しかし無差別に再利用することは制限されており、このことが製作者の
権利を守っているのです。 オープンソースソフトウエアは、そういった動きがソフトウエア
のソースコードという知的財産に広がったものといえます。こうした流れは、もはや止めるこ
とができません。
「オープンソースソフトウエアはコストは安いが責任の所在がない」という不安をお持ちの
方もいらっしゃいます。しかしオープンソースを利用して行うサービスの提供には責任があり
ます。システム開発は、必要なサービス提供を行うために行われるのであって、ソフトウエア
開発のみにコストがかけられているわけではありません。オープンソースを利用したシステム
開発は、開発コストが軽減する分、より多くのコストをサービスの提供責任、つまりサポート
に配分することができるのです。
「オープンソースソフトウエアはセキュリティが心配だ」という声も耳にすることがありま
す。しかし本当にそうでしょうか?例えば、現代の暗号化アルゴリズムは、手法が公開されな
いものは安全と認められません。これは、アルゴリズムを公開できないということは、本当に
その暗号アルゴリズムが安全かを、他人が検証する場が得られないからです。オープンソース
ソフトウエアは、手法がソースコードという形で公開されていることで、世界中で安全性を検
証することができます。セキュリティの観点からは、ソースコードを隠蔽することで安全であ
ると言い張ることは、無理があると言わざるを得ません。
サンビットシステムは、オープンソースソフトウエアの利用に責任を持って、システム開発
等のサービスをご提供致しております。更に、ソースコードやアイデアも、公開できるものは
公開することで、社会の共有知的財産を蓄積し、自らの襟を正すこともできると考えています。
オープンソースソフトウエアは、優秀な技術者の意欲、それに関わろうとする人の総力で作
成されています。これらの優秀な人材もまた、社会の財産です。オープンソースに意欲的に取
り組む人や、そうした活動を行うコミュニティと積極的に関わり、お互いに応援し支援できる
関係を築いていくことも、我々が会社という社会単位において行うことができる、社会貢献活
動であると考えています。
|